１１月２９日、岩手県花巻市の岩手総合教育センターにおいて岩手県教育委員会主催「ＮＥＣティーチャーズ・サイエンス・ラボ」が開催されました。このプログラムは、もともと小学校の先生が対象なのですが、今回、岩手全県から中学・高校を中心に理科指導主事の先生方が参加されました。

みなさん白衣を着用されています。いままでになかった光景です。教室の空気がピーンとしています。先生方、すごく真剣な表情で資料に目を通しています。表情が硬いです、ちょっと恐いです。この緊張感では、長丁場の研修、講師の僕がもちません。
ということでいつもの通り、「葉子さん」に心をきれいにしてもらいました。

よかった。先生方が笑顔になってくださいました！
今回のアンケートを読むのはちょっと緊張しました。小学校の先生を対象にした研修内容です。中学・高校の理科教師、それも指導主事という現場の先生を指導する立場の方がどのような感想を持ってくださったのか。大げさに言えば、僕の理科実験授業の本質を問われるような気持ちで読み始めました。では、先生方の感想をいくつか紹介させていただきます。

・松延先生の発想の柔軟さに３時間おどろきっぱなしでした。子どもの目線にかえって理科の本質を再確認しました。こんな夢を与えられる教科にたずさわっているのですから、その幸せを他の先生方にもっとお伝えしたいと思います。

・知っている現象でも、見せ方を変えるだけでこれ程魅きつけられるものになるのだと感激しました。前職で子ども科学館でサイエンスショーを担当していました。今、科学の楽しさを伝えたい、興味を持つきっかけを与えたいと活動しています。参考になりました。

・理科室にあるものや身の回りで手に入るもので教材づくりをしているところがとても参考になりました。実験の見せ方の工夫で”ウヒョ！”と思わせることの大切さを学びました。

・「目にみえないもの見えるようにしてあげる」スタンスの大切さを感じました。また、小中学生がが抵抗感を感じる「だ液」の授業の技は今後多くの先生に伝えて行きたいと感じました。あっという間の時間でした。

・影の色は黒？イメージをくつがえす実践はすごいと思いました。子どもたちだけでなく、先生方にも驚きや笑顔をもたらす「理科実験」。改めて、自分も夢中になって実験づくりをしたいと思いました。

・だ液の実験、月の満ち欠け、ムラサキキャベツの冷凍保存など、学校を回ったときに紹介したいと思います。「理科ちゃんママ」を学校で実施してもらえるように広めていきたいです。

・中学校で授業をしていると教科書だけをやっていて、新しい発見や感動を与えないまま授業を進めていることが多いです。でも、今日の研修で、少しの工夫で同じ学びでも大きな感動を与えることができることに気づきました。大きな感動からは「主体的な学び」が生まれると思います。

・理科を学ぶ楽しさ、不思議に思うこと、驚くこと、追求したいと思うことのすべてを網羅してくださった素晴らしい内容です。話術、構成も最高になりました。「おもしろい」のキーワード大切です。

・内容はためになるものも当然多くありましたが、指導者が楽しくすすめるということがやっぱり大切と松延先生のトークで学んだと思っております。子どもたちや先生方にネタの紹介だけではなく、楽しさを伝えることを忘れずに係っていきたいと思いました。

・大変有意義でした。たくさんの「おもしろ・ワクワク実験」がありますが、他のパフォーマンスと違うのは、小・中の学習内容により沿った形での工夫が多く散りばめられていたところがこの教室の売りだと思います。

・話術、見習いたい要素がたくさんありました。実験を簡単にしてしまうアイデア、特に実験後の後片付けにも配慮している点は実務の経験からと納得しました。デンプン糊のをシールド剤とつかうのは「なるほど！」と感心しました。化学領域が中んでしたが、他の領域も見てみたいです。

・小学校の先生方には理科を苦手とする方が多いです。本日の実験を伝えていきたいと思います。意識的に驚くことを大切にしていきたいです。

【岩手総合教育センターならびに教育委員会の先生方と】本当に嬉しい感想をいただきました。小学校の先生方は「知らなかった！すごい！」という驚きが多いのですが、理科専門の先生方は「知っていることが見せ方でこんなに違うのか！」と驚いてくださいました。

【今回のスタッフ】参加くださった先生方、開催に向け協力いただいた岩手県教育委員会ならびに岩手県総合教育センターの先生方、NEC CSR社会貢献室ならびに岩手支社のみなさん、そして、サポートにかけつけてくれた友人たちに感謝します。